
スマートフォンやタブレットの普及に伴い、電子書籍の需要が急速に高まっています。電子書籍は紙の本に比べて場所を取らず、いつでもどこでも読める点が大きなメリットです。しかし初めて電子書籍を購入する方にとっては、使い方に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では電子書籍の選び方や購入方法、読み方を初心者にもわかりやすく解説します。記事を読めば各デバイスでの購入手順もわかり、初めての方でも迷わず電子書籍を楽しめるようになります。まずは自分に合った電子書籍ストアを選び、アカウントを作成しましょう。
電子書籍を買う前の準備

電子書籍を買う前の準備は以下のとおりです。
- 電子書籍ストアを選ぶ
- 電子書籍ストアに登録する
電子書籍ストアを選ぶ
日本ではKindleや楽天Kobo、hontoなど多くの電子書籍ストアがあり、それぞれの特徴があります。電子書籍ストアを選ぶ際のポイントは主に以下の5つです。
- 取扱書籍数と独占コンテンツ
- ポイント還元率とセール頻度
- 対応デバイス
- 読書アプリの使いやすさ
- サブスクリプションサービス
AmazonのKindleは、Kindle Unlimitedと呼ばれる月額制のサービスも提供しています。楽天Koboには楽天ポイントが貯まる・使える特徴があります。hontoは紙の書籍と電子書籍の両方を扱っているため、ハイブリッド型の購入が可能です。
» Kindleの使い方を詳しく解説!アプリの快適な使い方も紹介
» 楽天の電子書籍の買い方を詳しく解説!お得に買うコツも紹介
電子書籍ストアに登録する
電子書籍は無料で登録できる場合がほとんどですが、利用を始める前に必要な情報を準備しておくと便利です。電子書籍ストアへの登録は、まずアカウントを作成しましょう。
登録時には以下の情報や手続きが必要になります。
- メールアドレスとパスワード
- 個人情報
- 支払い方法
- 本人確認
- 年齢確認
多くの電子書籍ストアでは、利用規約とプライバシーポリシーへの同意を求められるので、あらかじめ内容を確認しましょう。スマートフォンやタブレットで電子書籍を読む場合は、専用アプリのダウンロードとログインが必要です。ほとんどの電子書籍は、アプリストアから無料でダウンロードできます。
【ツール別】電子書籍の買い方

電子書籍の買い方には以下の方法があります。
- Webサイト(ブラウザ)での買い方
- 専用アプリでの買い方
- 電子書籍リーダーでの買い方
Webサイト(ブラウザ)での買い方
Webサイトでの電子書籍購入は、スマートフォンやアプリを使わなくても簡単に行える方法です。具体的な購入手順は以下のとおりです。
- 電子書籍ストアへアクセス・ログイン
- 読みたい本を検索
- 購入またはカートに追加
- 支払い方法の選択
- 注文確定
購入が完了すると確認画面が表示されます。次に「マイページ」や「ライブラリ」から購入した書籍にアクセスしましょう。多くのストアでは「今すぐ読む」ボタンがあり、購入後すぐにブラウザ上で読むことも可能です。
専用アプリでの買い方

専用アプリでの電子書籍の買い方は、操作が直感的で簡単です。アプリを使えば、いつでもどこでも手軽に電子書籍を購入できます。
iOS端末ならApp Store、Android端末ならGoogle Playからインストールが可能です。アプリをインストールしたら、以下の手順で電子書籍を購入できます。
- アプリ起動とログイン
- 読みたい本を検索
- 購入ボタンをタップ
- 支払い方法の選択
- 購入確定
購入が完了すると「マイライブラリ」や「本棚」の専用ページから購入した電子書籍にアクセスできます。オフラインで電子書籍を読みたい場合は、ダウンロードボタンをタップしてデバイスに保存も可能です。
電子書籍リーダーでの買い方
電子書籍リーダーは、電子書籍の購入と読書に特化した専用端末です。Kindleや楽天Kobo、Sony Readerなどがあり、ストアから購入が可能です。
電子書籍リーダーの購入方法は以下のとおりです。
- ストアアプリの起動
- 検索またはカテゴリ選択
- 「購入」ボタンをタップ
- 価格確認と購入確定
電子書籍の購入手続きが完了すると、事前に端末に登録しておいた支払い方法で自動的に決済されます。決済後、すぐに本のダウンロードが始まり、本棚やライブラリに追加された書籍をタップするだけで読み始められます。
電子書籍の支払い方法

電子書籍の支払い方法は以下のとおりです。
- クレジットカードで支払う
- 電子マネー・モバイル決済を使う
- キャリア決済を利用する
- ポイントを利用する
クレジットカードで支払う
クレジットカードは電子書籍を購入する際の一般的な支払い方法です。クレジットカード決済は、スムーズに支払いが完了する点が最大のメリットです。
初回購入時にカード情報を登録しておくと次回以降の電子書籍の購入が簡単になり、時間を短縮できます。電子書籍に対応しているカードブランドは以下のとおりです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- DinersClub
クレジットカードの有効期限が切れると電子書籍が購入できないため、カード情報の更新は忘れずに行ってください。海外の電子書籍ストアは、為替レートや手数料が発生する場合があります。
電子マネー・モバイル決済を使う
電子マネーやモバイル決済は、現金やクレジットカードを持ち歩かなくても手軽に買い物ができる便利な決済です。電子書籍に利用できる主な電子マネーやモバイル決済サービスは、以下のとおりです。
- 楽天Edy
- nanaco
- WAON
- PayPay
- LINEPay
- 楽天ペイ
- ApplePay
- GooglePay
電子マネーやモバイル決済を利用するには、まず各電子書籍ストアの支払い設定画面から追加・設定をしましょう。電子マネーやモバイル決済では、チャージした残高の範囲内でしか購入できないので、計画的な買い物ができるメリットもあります。
キャリア決済を利用する

キャリア決済は携帯電話料金と一緒に支払えるので、クレジットカードを持っていない方でも簡単に電子書籍を購入できます。キャリア決済はdocomoやau、SoftBankの主要キャリアが利用できます。
キャリア決済の主なメリットは以下のとおりです。
- クレジットカードが不要である
- 携帯電話料金と一緒に支払いできる
- 多くの電子書籍ストアで対応している
キャリア決済は便利な半面、利用する際は月額の利用限度額が設定されている点に注意が必要です。利用限度額はキャリアによって異なります。未成年の方は保護者の同意が必要だったり、利用に制限がかかったりする場合もあります。
ポイントを利用する
電子書籍ストアで貯まったポイントは、新しい電子書籍を購入する際に活用できます。主要な電子書籍ストアでは、以下のポイント利用が可能です。
- Kindleストア
- 楽天Kobo
- honto
- dマガジン・dブック
- BookLive
Kindleストアでは、アマゾンポイントを1ポイント=1円として利用できます。楽天Koboでは、楽天ポイントを支払いに利用可能です。hontoでは購入額の最大5%がポイント還元され、次回購入時に使えます。
電子書籍ストアのポイントには有効期限があるため注意が必要です。多くのストアでは、期間限定ポイントが通常のポイントより先に消費される仕組みになっています。お得に電子書籍を楽しむために、ポイントの有効期限をこまめにチェックしましょう。
電子書籍の読み方

電子書籍は、さまざまな端末で利用が可能です。電子書籍を読む方法は以下の方法があります。
- スマートフォンで読む
- パソコン・タブレットで読む
- 電子書籍リーダーで読む
スマートフォンで読む
スマートフォンで電子書籍を読むためには、まず専用アプリをダウンロードしてインストールする必要があります。専用アプリをインストールしたら、登録したアカウントでログインして本棚を表示しましょう。
スマートフォンで快適に読書するには、以下の機能を活用してください。
- 文字サイズや明るさ調整
- 縦横スクロール選択
- ページめくり操作
- ブックマーク機能
- 夜間モード
多くの電子書籍アプリには便利な機能が搭載されています。辞書機能を使えば、知らない言葉をどこでも調べることが可能です。
パソコン・タブレットで読む

パソコンやタブレットの大画面で電子書籍を読むことは、快適な読書体験を得られる優れた方法です。パソコンやタブレットで電子書籍を読む方法は、以下のとおりです。
- 専用アプリ
- ブラウザ
- クラウドリーダー
多くの電子書籍ストアでは、専用アプリを提供しています。専用アプリを端末にインストールすれば、購入した本をすぐに読み始めることが可能です。
電子書籍リーダーで読む
電子書籍リーダーは紙の本に近い表示の見やすさと便利な機能を備えているので、読書好きの方におすすめです。電子書籍リーダーを使うメリットは以下のとおりです。
- バッテリーの持続時間
- 軽量で持ち運びやすいデザイン
- 防水機能付きモデル
- フォントサイズや行間の調整
- 辞書機能
バッテリーは、充電を気にせず数週間使用できるほど長持ちし、防水機能付きのモデルならお風呂でも安心して読めます。フォントサイズや行間の調整ができるため、読みやすさを自分好みにカスタマイズできる点も魅力です。
電子書籍の管理と保存方法

多くの電子書籍ストアでは、購入した本を一元管理できるクラウドライブラリを提供しています。電子書籍の管理と保存方法には以下の方法があります。
- 電子書籍の管理方法
- 電子書籍をオフラインで読む方法
- バックアップや引き継ぎの方法
電子書籍の管理方法
電子書籍の管理は、読書体験を向上させるために重要です。電子書籍の管理には、専用アプリのライブラリ機能の活用がおすすめです。電子書籍の管理方法には以下のような方法があります。
- タグ付け・カテゴリ分け
- コレクション・フォルダ機能
- ステータス設定
- お気に入り機能
- シリーズごとの整理
検索機能の活用も効果的です。タイトルや著者名、キーワードで検索すれば目的の本をすぐに見つけられます。複数のデバイスで電子書籍を読む場合は、クラウド同期機能を利用すると便利です。
電子書籍をオフラインで読む方法

電子書籍をオフラインで読むには、事前にダウンロードしておく必要があります。インターネット接続がない場所でも読書を楽しみたい方にはおすすめの機能です。ダウンロードに対応しているサービスは以下のとおりです。
- Kindleアプリ
- Kindle端末
- Koboアプリ
- Kobo電子書籍リーダー
- BookLive!アプリ
- hontoアプリ
- 楽天Koboアプリ
- dマガジンアプリ
Kindleアプリでは設定から「ダウンロード」を選択して本をダウンロードできます。Kindle端末なら購入時に自動的にオフラインで読める状態になります。Kobo電子書籍リーダーは本を開くと自動的にダウンロードされます。
バックアップや引き継ぎの方法
電子書籍の大切なデータを失わないためには、バックアップと引き継ぎの方法を知っておくことが重要です。最も簡単で確実なバックアップはクラウドバックアップの活用です。
主要な電子書籍サービスでは、以下のようなクラウドサービスと連携できます。
- Amazonクラウド
- Googleドライブ
- iCloud
電子書籍ストアのアカウント情報は安全な場所に保管しておきましょう。パスワード管理アプリを使うと便利です。端末を変更する際は、同じアカウントでログインするだけで購入した書籍を新しい端末でも読むことが可能です。
電子書籍の買い方に関するよくある質問

電子書籍の買い方に関するよくある質問と回答をまとめました。電子書籍を検討している方は以下の内容を参考にしてください。
- 読みたい本が見つからないときの対処法は?
- 買った書籍が表示されないときの対処法は?
- 電子書籍の返金や返品はできる?
読みたい本が見つからないときの対処法は?
読みたい本が電子書籍ストアで見つからないときは、検索方法が適切ではない、または電子化されていない可能性があります。以下の方法を試すと、目的の本に出会える確率が高まります。
- 複数の電子書籍ストア
- 表記ゆれを考慮した検索
- ISBNコードでの検索
- 出版社サイトの確認
電子書籍ストアのフォームから要望を出したり、SNSで著者や出版社に電子化の希望を伝えたりすることも一つの方法です。類似のテーマや内容を扱った別の電子書籍を探してみることや、図書館の電子貸出サービスを利用するのも良い選択肢です。
どうしても電子書籍で見つからない場合は、紙の書籍を購入する選択肢も検討してみてください。
買った書籍が表示されないときの対処法は?

電子書籍を購入したのに表示されない場合、いくつかの対処法があります。表示されない原因はさまざまですが、簡単な方法で解決できます。まず、アプリやブラウザを一度閉じて再起動してみましょう。
再起動やアップデートでも解決しない場合は、以下の対処法を試してみてください。
- キャッシュやデータを削除
- 端末の再起動
- 同期ボタンの使用
- ストレージの確認
- アカウント確認
別のデバイスでログインして、電子書籍が表示されるかどうかも確認してみてください。購入履歴を確認し、実際に購入が完了しているかを確かめることも欠かせません。どの方法を試しても問題が解決しない場合は、カスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。
電子書籍の返金や返品はできる?
電子書籍の返金や返品は、基本的に難しいと考えておきましょう。業界の一般的なルールとして、電子書籍は一度購入すると返品・返金ができないケースがほとんどです。Amazon Kindleは購入から7日以内なら返品可能で、購入完了画面の「注文をキャンセル」を押します。
楽天Koboは原則返品不可ですが、明らかな不具合がある場合のみサポートに相談可能です。BookLive!は購入完了後の返品・キャンセルは不可となっています。同様にhontoも購入確定後の返品・キャンセルはできません。誤った購入を防ぐためには、以下の対策が効果的です。
- 無料サンプル確認
- ワンクリック購入設定
- ペアレンタルコントロール
まとめ

電子書籍を購入するには、いくつかの重要なステップがあります。始めに自分に合った電子書籍ストアを選び、登録しましょう。購入方法にはWebサイトや専用アプリ、電子書籍リーダーの3つの選択肢があり、自分の使いやすい方法を選択できます。電子書籍の支払い方法は以下の選択肢があります。
- クレジットカード
- 電子マネー
- キャリア決済
- ポイント
電子書籍の端末はスマートフォンやPC、タブレット、専用リーダーからライフスタイルに合わせて選べる点が魅力です。電子書籍には紙の本とは違った便利さがあるので、ぜひ活用してみてください。